為替の安定を図る各国の中央銀行の親分が「国際通貨基金(IMF)」だとすると、融資部門の親分は「世界銀行」ということになります。
こちらの国際機関はアメリカのニューヨークではなく首都のワシントンにございます。
ただアジア経済発展の中心となるアジア開発銀行(通称ADB)が、実は東京ではなくここフィリピンのマニラにあるのはご存じでしょうか?
出資比率はアメリカと日本がそれぞれ15.7%で最大、歴代総裁は全て日本人という取り決めになっているそうです。
先の日銀総裁であった黒田東彦氏も、こちらのアジア開発銀行に長く着任しておられました。
実は戦後、フィリピンがアメリカの51番目の州候補(当時は48個だったが)であったことと、ここが「アジアの雄」と呼ばれ当時の日本より発展が目覚しかったことが、その建立理由だと言われています。