紙どころか『便座』もありません。
一部ホテルのトイレなどはありますが、田舎に行けば全くと言っていいほど見ることがありません。
少しマシなトイレは、お尻洗浄用の小さいホースシャワーなどがついていたりしますが、基本的にはバケツに汲んだ水と手桶け(現地ではタボといいます)でお尻を『手』で直接洗います。
そのため、女性がトイレから帰ってきておもむろに手の臭いをかいてたりすると、ちょっとドキッとすることがよくあります(笑)
便座がない理由は、フィリピン人は用を足すときに『空気椅子』ではなく便器の上に乗ってしまう習性があるので、どうせ壊れてしまうならはじめから取り除いておこう、という説が正しいようです。
紙がない理由は、フィリピンは配管が非常に狭いため『溶けるトイレットペーパー』を使ってもトイレを詰まらせてしまうというのが表向きの理由らしいです。しかしながら、わたしはトイレットペーパーを置いておくと家に持って帰ってしまう人が多いから、という理由のほうがしっくりくる気がします。
フィリピンに行かれる際には、空気椅子が出来るように足腰を鍛えておくことと、ウェットティッシュを持参することを忘れないでください。