やはりフィリピンゆえ、この問題から避けることはできません。そもそも「貧困率」の定義とはどんな計算方法なのでしょう?
簡単に申しますと、国民の平均所得(中央値)のまたその半分以下の人たちがどのくらいいるか、ということになります。
例えば日本でいえば、現在平均所得は『約450万円』(2024年)というデータがございます。つまりその半分の225万円以下の年収の人が「貧困」ということになります。
2024年の調査では、日本が16%、フィリピンは26%となっています。裕福そうにみえる日本でも、実は6人に1人が1ヶ月16万円以下で生活しているということになります
さらにこの問題の根深いところは、フィリピンが少しづつ改善しているにも関わらず、日本は少しづつ貧困層の人が増えてしまっているという点です。
※日本とフィリピンでは所得中央値が比較にならないほど違いますので、これはあくまで「率」のお話ということです。